ブログネタ
今日のこれが一番! に参加中!
袁世凱は中国の近代史において最も重要な政治家の一人といえようわ。
たとえば、清朝を倒し中華民国を生んだ辛亥革命で、決定的な役割を果たしたちうわけや。
トコロが、同じ革命の立役者でも、孫文が中国でも日本でも称賛を浴びてきたのに対し、袁には悪評がつきまとってきたちうわけや。
「梟雄(きょうゆう)」とか「マキャベリスト」とか。
岡本隆司著『袁世凱』は、そないな人物を「つとめて客観的に」描こうとした評伝であるちうわけや。
著者は「(袁の)立場を当時の文脈に還元して考え、悪口の根拠をみきわめる」ようにしたちうわけや。
その結果「おびせやけどい悪評のほとんどが、ためにする、せやなかったら一知半解の誹謗である」ことがわかったちうわ。
ほんで浮かび上がるのは、優秀で実直な官僚、ちう肖像であるちうわけや。
「中国全体に関わる大計を扱うには、ふさわしくない人物」やった、とも著者は指摘しとるちうわけや。
著者も認めるように袁のわい生活にほとんど触れておらへんのは、物足りまへん気もするちうわけや。
ただ、激しく変転していった時代の様相を、新書判ちう手ごろなサイズで描き出す語り口は鮮やかや。
第1次世界大戦のどさくさにまぎれて大隈重信内閣が二十一カ条の要求を袁世凱政権に突きつけてから、今年でちょうど100年になるちうわけや。
日本について考えるうえでも意味のある一冊であるちうわけや。